R 様
◆お住まいの地域:大阪市
◆ご年齢:16歳
◆お仕事:学生
◆お悩みの症状:腰痛,股関節痛
R 様が当院に来院された経緯
サッカーの激しい練習により約3年前から腰痛持ち。
病院での検査の結果、骨には異常はなかったとのことで、その後3年間整骨院に施術に通っていたそうです。高校も強豪校のためハードな練習の毎日。
症状としては、朝起きるときや座っている時間が続くと腰が痛い。シュートを打った後に腰が痛む。常に腰を引っ張られているような張り。動き始めに股関節が痛む。これらを感じていた様子。
整骨院で施術を受け続けていたそうですが、翌日には上記の症状がでている状況だったため、インターネットで調べて来院されました。
初回カウンセリングの様子
院長:
R君はじめまして、担当する川上です。
サッカーをしているってことだけど、三年前から腰痛と股関節が痛いんですね。
これまでの経緯を教えてもらえますか?
R君:
はい、小学生からサッカーをしてるんですが、中一の終わりくらいから腰痛に悩んでいました。
小学生の時はソケイヘルニアもなったことがあります。
病院で検査をしたんですが、特に骨には異常はなくって痛みはありましたが練習してました。
ずっと今まで整骨院に通っていたんですが、翌日には痛くなっての繰り返しで、このままずっといくより一度こういうところでみてもらった方がいいかと親と話してきました。
院長:
なるほど、そうだったんですね。
三年前からやから大変やったと思うけど、具体的にどんな症状かな?
R君:
腰と右の股関節が痛いのですが、練習中はシュートを打った後痛みますし、常に腰が張っている感じがあります。腰を反るときや同じ姿勢が続いても痛いし、動き始めに股関節が痛みます。
股関節はグロインペインかな?とも思ったのですが、それも気になっています。
院長:
なるほど、それはつらいですね。
練習は休まないでやっているんだよね?
R君:
はい、痛みを感じながら休まずに練習に参加しています。
休めないですし、このまま痛みを感じてプレーするのはいやなんです。
院長:
なるほど、わかりました。
それではR君のカラダの状態をチェックしていきますね。
どこに腰痛や股関節痛を引き起こしている原因があるか、まずはそれを判断することが大事になります。
では、立ち上がりましょう。
検査の結果
検査を行っていくと、、
①右足首のつまり、可動域制限
②骨盤と頚椎の可動域制限
③内臓疲労(肝臓、すい臓、腸)
この3点が主に反応。
腰痛と股関節痛の原因が「右足首、骨盤、頚椎、内臓疲労」にあったことが判明
施術でこれを改善していくことになりました。
話を聞くと、右足首を何度も捻挫したことがあるとのこと。サポーターをして無理してその都度練習参加していたようで、かなり左右差がありました。そのため、下半身の筋肉のバランスも崩れやすくなっていました。
内臓疲労に関しては、とにかく甘い物や高校生ならではですが、練習後買い食いやジュースを日々飲んでいたことからきていると判断。
骨盤や頚椎は右足首や内臓疲労からゆがみや可動域制限がでている。
まず施術でこの箇所を軸にカラダの土台作りをすすめていくことと、練習は参加していいが、ケア方法や生活指導を守ってもらうようにお伝えして施術に入りました。
施術
初回の施術
初回は、カラダの土台作りを軸にすすめます。
上半身と下半身のバランスを調整し、右足首、右股関節、骨盤、頚椎、内臓調整を行いました。
右股関節は外旋制限がありましたが、施術後はこれがほぼ消失。
ジュースや練習後の仲間との買い食い(甘い物)を控えることと、睡眠を増やすことを指導して初回の施術を終了しました。
土台は三回で安定するので、間隔をつめて来院指導。
次回は三日後に予約して帰られました。
2回目の施術 初回より3日後
初回の施術後、股関節の症状は気にならず3日間過ごせたとのこと。練習は長時間行った。
腰の痛みや張り感、しんどさは残存。ほとんど変わりはない状況。
生活指導した甘い物やジュースは控えて睡眠は少し増やせたとのことでした。
今回も前回と施術は同様。土台作りを軸にすすめていきます。
施術後も腰の痛みは少し残りましたが、内臓と足首、骨盤と頚椎を調整できているのでここで終了。
3回くらいまでは腰は気になると思うけどだいじょうぶだということをお伝えして終了。
次回は4日後に予約して帰られました。
3回目の施術 初回より7日後
股関節痛は引き続き気にならず、練習できた様子。
朝起きると腰が少し痛むことと練習後も少し痛むが、「痛みはあるけど以前よりマシです」とR君。
春休み中なので、練習は毎日で練習試合も参加しています。
施術は引き続きカラダの土台作りを中心にすすめます。
生活指導を守ってくれているので、内臓の疲労も軽減。
今回で土台が安定したので、腰の自宅ケアと右足首~右すねのストレッチを指導。
右と左のストレッチをした際の違いに驚いていました。それほど右足首周りは硬くなっていたんですが、今まで自分で気付かなかったとのこと。
次回は6日後に予約して帰られました。
4回目の施術 初回より13日後
前回より6日後、練習は通常通り参加した様子。どうだったか聞くと、「シュート後に少し痛みますが以前より楽で、毎日練習できてました。その痛みも前みたいな痛みではなくって筋肉痛?みたいな感じで痛みの感じ方が変わってます。」とのことでした。
カラダのチェックをすると、日々練習している割には関節のつまりは少なくなっていました。
足首のつまりも軽減。ストレッチをしっかりやってケアしてくれていたようです。買い食いもせずに、早く帰って睡眠を早めにとることも続けてくれているようでした。
施術は、足首や股関節、骨盤、頚椎を軸に、内臓と脳のリンパ液の調整をしていきました。同時に筋肉の膜のバランスをとって今回を終了。
6日間練習をこなしても、筋肉痛のような感覚ですんでいるのも、右足首と骨盤、頚椎、内臓のバランスが安定しているので、腰や股関節の負担がぐっと減って練習できるカラダになったからと説明。
次回まで、ケアや生活指導を守ってもらってたら、痛みが出ずに練習できるはずだよとお話して終了。
次回は一週間後に予約して帰られました。
5回目の施術 初回から20日後
前回から一週間。毎日練習を通常通り行ってたそうですが、「朝も練習中も練習後も腰と股関節気にならないで練習できてます。楽になってます。」とR君。
確かに施術前のカラダのチェックをしても、練習での疲労は少しあるが、関節の動きは当初よりずいぶん良い状態で安定しています。これだけ関節が動いていたら痛みはでないだろうと判断。
R君に「どう?不安はまだあるかな?」と聞いたら、
「施術の間隔あいてももう不安ないです、だいじょうぶなりました。」と笑顔で返答してくれました。
本人さんも不安がなく、こちらの判断でもこのまま気にならず練習できる状態と判断したので今回で終了することになりました。
施術後、股関節のケア方法だけお伝えして終了。
「また、何かあったらお願いします」と感想の声と写真を頂き帰られました。
総括
今回のR君の症状は、3年間続く腰痛と股関節痛でした。
幼少期からサッカーをはじめ、強豪校に入り、日々練習に励んでいました。
最初に来られた際にカラダをチェックすると、腰や股関節が痛みがでるだろうという状況でした。
特に、右の足首。彼は、捻挫を「何度もしました」といっていましたが、サポーターをぐっと巻いて練習を休まず参加されていた様子。
このパターンで、足首が硬くなってしまい練習を続けていくことで、下半身のバランスが崩れ、股関節、腰と負担がかかっていく結果痛みが消えないってことはよくあります。
彼はずっと整骨院に通われていたそうですが、翌日練習すると痛くなると話されていました。
その要因となっていたのが、特に右足首。それに加え、骨盤と頚椎、内臓疲労がからんでいました。
それらを中心に調整をすすめ、生活指導に自分でのケア方法を実行してもらうことで3回が終わった頃から一気に楽になってくれました。
今後は生活指導と自分でのケアを実行してくれれば、また同じような症状で困り続けることはほぼないはずです。
サッカーは特に、コンタクトも激しく、空中戦もあり怪我が多いスポーツです。
以前の怪我がきっかけで、カラダのバランスを崩し、どこかに症状があらわれることはよくあるので、もしもR君のように、長年痛みがなぜか引かない、、、病院で検査上問題はなさそうなのに、、、といった際は今回のようなケースであることが考えられます。
他のスポーツでもそうですが、もしお困りでしたら一度ご相談くださいね。
川上健史郎