S.A様
◆お住まいの地域:守口市
◆ご年齢:18歳
◆お仕事:大学生
◆お悩みの症状:右手首と右親指の違和感,腱鞘炎
S.A 様が当院に来院された経緯
2年前、右手の親指と手首や腕に違和感を感じはじめたS君。
ほっておけば治るだろうと半年放置していたが、良くならずに整形外科を受診。
診断結果は「腱鞘炎」で、患部に2度に渡って注射をしたものの改善が見られず、
再度レントゲンなどの検査を受けたそうですが、骨に異常はないということで様子をみるしかなかったとのこと。
その後、地元の整骨院に2ヶ月ほど通ったそうですが、改善が見られず諦めかけていたところ、
当院を見つけて予約を取られました。
初回カウンセリングの様子
院長:
S君初めまして、担当する川上です。よろしくお願いします。
これまでのS君の経緯についてお話いただけますか?
S.A君:
はい、2年前に急に右手の親指のつっぱりや手首周りから腕の痛み、違和感を感じ始めました。
特に思い当たることはなかったので、そのうち治るだろうと放置していたのですが半年たっても変わらなかったので整形外科を受診しました。
「腱鞘炎」と診断されて、注射を2回に渡って手首のところに打ちました。
それでも変わらずで、再度検査した時も骨には異常はなくて水が溜まっている?ということを言われました。そのまま改善が見られなかったので、地元の整骨院に通いました。
2ヶ月くらい通ったのですが、それでも変わらずで諦めていたんですけど、こちらをネットで見つけてもしかしたら良くなるかなと思って来させてもらいました。
院長:
そうだったんですか、詳しくありがとうございます。
2年とはかなり長いですね、当然この症状でS君困っていると思うけど、具体的にこの症状でどんなことに困っていますか?
S.A君:
はい、僕は大学で野球のサークルに所属しているのですが、怖くてボールを思い切り投げることができません。親指が引っ張られてしまう感じも強くて、腕も痛みや違和感があるからです。バットを振るのも思い切りはずっと振れてません。
あと、困っているのは授業中ですかね。先生の板書をノートに写すのに、腕にくるのですぐにマッサージして手を止めないといけないんです。しょっちゅうするので、それがしんどいです。
院長:
なるほど、野球に授業にそれは困りますね。
ではS君今から検査していきます。
どこを調整していけば、その困っていることが大丈夫になるかチェックしていきますね。
では、立ち上がってもらっていいでしょうか。
検査の結果
検査を行っていくと、、、
肝臓疲労
鎖骨
肘関節
に反応。
症状の原因が「肝臓疲労と鎖骨、肘関節」にあったことが判明
施術でこれを改善していくことになりました。
それと同時にこの症状は腱鞘炎ではないとS君にお伝えすると、びっくりしていました。
その理由は腱鞘炎の患部にそれほど問題はなかったからです。鎖骨と肘関節の問題があることで母指や前腕、上腕に負担がかかっていることを説明しました。
肝臓疲労があるので、話を聞いていくと「毎日ジュースが好きで飲んでいます」とのこと。
肝臓疲労を取るためにジュースをやめてもらうと改善が早くなることを伝えて、施術に入っていきました。
施術
初回の施術
初回は、身体の土台作りと、肝疲労の調整を軸に進めました。
肝臓が特に弱っていたので、気の流れや血液循環を引き上げて、初回は終了。
とにかく今は、ジュースや砂糖を控えて、ストレッチもしないで早く寝ることだけ指導して、次回3日後に予約して帰られました。
2回目の施術 初回から3日後
前回から授業や野球で手を使うことも少なかったこともあったと思いますが、「いつもよりマシでした」とS君。
今回も肝臓の調整を軸に、鎖骨や肘関節、手首の調整も加えていきました。
それに、どうしてこの2年間症状が続いていたかの説明と、この後どう改善していくかの説明をしました。
このまま、生活指導を守ってもらうように説明して終了。
次回も3日後に予約して帰られました。
3回目の施術 初回から6日後
今回も肝臓や鎖骨、肘関節を軸に調整。
脳のリンパ液や筋肉の膜、手指の細かい関節の調整も加えました。
初回より肝臓の調子も良くなっています。
今回で土台が安定してくるので、次回は1週間後に来てもらうことに。
4回目の施術 初回より13日後
「授業しててもだいぶ腕の症状がでる頻度も感じもマシです」とS君。
肘や鎖骨も初回よりしっかり動くようになっているので、そういった状況をつくれているようです。
この一週間は友人と食事にいくことが多く、食べ過ぎたりジュースを飲んだそう。肝臓は少し疲労していました。
テストが来週からということで、勉強の時間も長くなるそうですが、今の身体の状況だったら心配しなくて大丈夫だと伝えて終了。
次回は一週間後に予約。
5回目の施術 初回から20日後
「全然マシでした。ほぼ今週気にならずフツーに過ごせました」とS君。
施術前のチェックをすると、もうそろそろ施術を終えても良い段階まで、体は変化していました。
それを説明して、施術に入りました。
「少し気になっても、痛いかな?というのが2日に1回あるかないか。それも10分ほどで消える感じです」とS君の話を聞いていましたが、今までの不安は無くなって、良くなるんだなあと安心しているとのことでした。
7回目の施術 初回より34日後
6回目の調子は良く、今回で終了することにしました。
本人も安心して、野球でも全力でやれている様子で授業もずっとペンをはしらせてると少し張るかな?程度とのこと。
肝臓や各関節の動きも良く、問題点もないのでそれを伝えて終了。
写真と感想の声を頂きました。
今後は月一回メンテナンスに来たいとのことだったので、そのように今後は通われるそうです。
総括
今回のS君は「腱鞘炎」と診断されて、注射を2回、整骨院にも2ヶ月通院していましたが、2年間もの間ずっと症状に悩まされていました。
来院された時には、この症状を諦め掛けているということをお話されていましたし、表情も暗かったです。
ただ、身体のチェックをしていくと、どうも腱鞘炎ではないと判断しました。
その理由は患部よりも、肘や鎖骨と肝臓の状態が低下していることで、腕が思うようにうごかせなくなっているだけだったからです。
治療計画をお伝えして、今まで改善しなかった理由とこれからの生活で気をつけていく点を説明して行きました。
本人にそれを伝えると驚いていましたが、同時にホッとした表情を浮かべていました。
彼は非常に真面目で好青年なのですが、自分が腱鞘炎で大変な症状でこれはずっと続くんだとずっと思い込んでいたのがより、回復を遅らせていたと感じたので、とにかく良くなることと安心させてあげることが大事でした。
良くなるから大丈夫だということを伝えてあげることが施術よりも大事だったかもしれません。
調整は上記した通り、肝臓と肘と鎖骨が軸で進めました。
4回目の頃にはもう大丈夫という状態でしたが、テスト期間ということもあり、ケアしつつ施術を終了するまでスムーズにもっていけました。
S君のように、若いのに長年症状が改善しないケースは多々あります。
その場合は、身体の問題だけでなく、メンタルの負担も大きいのでその辺りのケアも重要です。
もし、あなたも彼のように長い症状で悩んでいるなら、一度ご相談くださいね。
川上健史郎