M.H様
◆お住まいの地域:大阪市
◆ご年齢:27歳
◆お仕事:会社員
◆お悩みの症状:腰痛,坐骨神経痛
M.H様が当院に来院された経緯
三ヶ月前、急に左のお尻からふとももにかけて痛みを感じる。その後整形外科にてレントゲンなどの検査結果「異常はない、坐骨神経痛でしょう」と診断を受けられました。
その後3ヶ月リハビリ(ストレッチ、マッサージ、でんき施術)に通ったそうですが、痛みが引かず、痛み止めの薬も強いものに変わってくるなどで不安になり、来院されました。
また、趣味のマラソンで一ヶ月後に大会があるようで、そこに間に合わせたいという希望をもっておられました。
初回カウンセリングの様子
院長:
では、Hさんカウンセリングを行っていきますね。
どんな時に腰からお尻、太ももにに一番痛みを感じますか?
M.Hさん:
毎日腰からお尻、太ももの後ろ側に痛みと少しシビレが走るのですが、特に動作のはじめや座りっぱなし、立ちっぱなし、朝起きたときなどによく感じます。あとは前に痛くてかがめないです。
病院で坐骨神経痛と診断されて、3ヶ月リハビリに通ったのですがよくならずに、薬も強いのを出されるようになってこのままじゃいけないと思って、ここにきました。
院長:
そうでしたか、それは大変でしたね。薬が強くなっているということは、それだけ症状が引かない状況だということですからね。
リハビリも三ヶ月頑張ったのに中々改善がみられないのは不安になりますよね。ちなみにどんなリハビリをしていたのですか?
M.Hさん:
そうですね、リハビリは腰のマッサージにでんきをあてること。それにストレッチをしてもらったり、自分で家でストレッチをすることを指導してもらってました。
あとは痛み止めの薬と血液の流れをよくする、筋肉を柔らかくするための薬を毎日飲んでいました。
それに、一ヶ月後にマラソン大会があるから本番一週間前には練習したいんです。なんとかなりますでしょうか?
院長:
そうだったんですか、リハビリはそのような流れだったのですね。詳しくありがとうございます。
一ヶ月後にマラソンがあるんですね、なんとか間に合うようにしましょう!
そのためにも、今からおこなう検査がとても大事になります。検査をして原因を突き詰めていけばHさんがマラソン大会に間に合うかどうかも予測がたちますので。
驚かれるかもしれませんが腰痛の原因が腰になることの方が少ないいんですよ。それでは、今からみていきますね。
検査の結果
検査を行っていくと左仙腸関節の下部と肝臓と腎臓に反応、
腰痛と坐骨神経痛の原因が「左仙腸関節と肝臓と腎臓疲労」にあったことが判明
施術でこれを改善していくことになりました。
3ヶ月続く症状ということもあるので、5~6回で楽になったのを実感できるとお伝えしました。一ヶ月後のマラソン大会に間に合うように、まず3回は間を空けすぎずに施術にあたることを提案。
施術
初回の施術
初回は、
仙腸関節(骨盤の関節)と肝臓を軸に調整を行う。
結果、
施術前→前屈をすると左お尻に痛みが走ってかばうように右に逃げていた状況。
施術後→前屈時に痛みをほぼ感じずに、真っ直ぐ前屈できる状況に。
痛みはベッドから起き上がる際に少し感じたが、10段階で3程度にはなっているとのことでした。
2回目の施術
前回の施術後よりも、楽に生活をできていたとのことでした。
今回も前回同様に、左仙腸関節下部と肝臓、腎臓の施術を行う。
結果、痛みがほとんど気にならないところまで改善。
3回目の施術
初回に話された、動作のはじめ、立ちっぱなし、座りっぱなし、前屈の痛みがほぼ気にならなくなりました。
完治まで5~6回の予想でしたが、本人さんも想像以上に早く良くなり、嬉しくなって友人と登山にいったようです。
それでも痛みが出なかったようなので、仙腸関節と肝臓に負担をかけない生活指導を再度行い卒業となりました。
総括
今回のHさんは病院で坐骨神経痛と診断を受けて、リハビリを3ヶ月以上続けられていました。
リハビリは基本的には「患部」の処置を行います。温める、マッサージ、ストレッチ、牽引、痛み止めのお薬…このような処置が基本になります。どこの整形外科、リハビリでもこの流れになるでしょう。施術のガイドラインというのが決まっているからですね。
もちろんこの処置で良くなればベストです。でも、今回のHさんの場合は悪化していっていると自分でも感じたため当院に来院されました。
Hさんはそもそも処置をしてきた「患部」には原因はほぼ無かったようです。リハビリを3ヶ月以上して変化がない、もしくは悪化している場合は「患部」が原因でないパターンがほとんど。今回のHさんのように、内臓疲労や仙腸関節といった患部以外の処置が必要なことが多いので、こういったケースの坐骨神経痛もあるということを知っておいてもらえたらと思います。