N.A 様
◆お住まいの地域:兵庫県明石市
◆ご年齢:36歳
◆お仕事:会社員(事務)
◆お悩みの症状:腱鞘炎
N.A 様が当院に来院された経緯
会社員で事務をされているNさん。
4ヶ月前より右手の腱鞘炎で悩み始めたそうです。デスクワークでパソコン業務が多忙のために発症したように本人さんは感じられていました。
症状がで始めてから、近所の整骨院に週3回で三ヶ月通院されたそうですが、痛みが10段階で5回復するもそのまま変化がないままのため来院されました。
症状は何をしてても痛みがあり、お箸をもつのも辛い、
初回カウンセリングの様子
院長:
Nさん初めまして、担当する川上です。宜しくお願いします。
Nさんは腱鞘炎と診断されているということですが、これまでの経緯についてお話いただけますか?
N.A さん:
はい、4ヶ月前から右手が痛くなりました。おそらく仕事上パソコンを一日中しているので、使いすぎが原因かと思います。
とにかく忙しいので痛くなってもおかしくないかな?とは思っていたのですが、どんどん痛みが出てきたので心配でした。近くの整骨院に週に3回3ヶ月間通ったのですが、痛みが10段階で5までは回復したように思いますがそこからずっと改善されないので、こちらに来させていただきました。
院長:
なるほど、詳しくありがとうございます。
症状はどんな感じですか?
また、日常生活でどのようなことにNさんは困っているのでしょうか?
N.A さん:
そうですね、押して痛む場所が増えてきている感じが実はあります。
指だけでなく手首や腕の所々も痛くって。
それに、仕事でマウスやキーボードを使うと悪化する感じと、雑巾とかふきんを絞ると痛みます。
なにをしてても結構痛むので、極力使わないようにしたいのですがそういうわけにもいかない感じです。。
仕事で来客者へのお茶も出すのが怖かったり、お箸もうまく使えないんです。
院長:
そうですか、それは辛いですね。
では、検査していきますので立ち上がってもらえますか?
検査の結果
検査の結果、、、
- 体全体のバランス
- 肝臓、脾臓疲労
これらに反応。
腱鞘炎で何をしていても痛い原因が「全体のバランスの乱れ、肝臓と脾臓疲労」にありました。
それらを、Nさんに一つ一つお伝えして施術計画をお伝えしました。
特に大事なのが肝臓と脾臓疲労を取り除くことです。
肝臓は全身の血液の三分の一が流れている臓器。
病気ではないですが、東洋医学のみかたでは疲労している状況です。そのため、全身の血流が弱り、疲労感や首肩の症状が寝ても回復しない身体になっているんですね。
症状のある手指や手首の骨格的な調整も大事ですが、肝臓の調整が根本的に身体を変えていくためにより大事になってきます。
まずは、この問題点を調整していくことで経過をみながら施術の間隔や処置を変えていくことにしましょうとお話して初回の施術に入りました。
症状改善には目安として期間として3ヶ月ほどみてもらいます。
施術
初回の施術
初回は、全身の血流と気の流れ、内臓の調整を軸に行います。
そうすることで、内臓の機能が引き上がり、自律神経のバランスも整います。
その後、手首や手指の調整をして終了。
症状としては、
- 手首を曲げる際に痛む
- 親指を立てる(サムアップ)と痛む
- 親指を中に入れて握ると痛む
これらがNさんの痛みを再現する動きですが、
肝臓と脾臓を調整するだけでも上記の問題が楽になりました。
施術後はバランスも良くなり、この状態をキープするために施術間隔を最初はなるべくつめて来るように指導。
次回は最短でこれる3日後に予約して帰られました。
2回目の施術 初回より3日後
まだ症状は大きく変化はないと思っていましたが、
「前回の後マシになった感じがあります」とのこと。
親指を立てて戻す時に前腕の痛みがありましたので、
今回は前回同様に肝臓と脾臓を軸に、前腕の調整を行いました。
引き続き、水分をとり、肝臓に負担をかける睡眠不足、甘いものを注意してもらうよ指導させてもらいました。
普段の生活で内臓に負担がかかっている要素を取り除いていくことが、早く改善する近道です。
次回も最短で来れる7日後に予約して帰られました。
3回目の施術 初回より10日後
「あれから10段階で1ほどになりました!ほぼ治ってる感じがしてます」とNさん。
思ったより早く効果が出てくれていました。
今回も肝臓と脾臓を軸に調整していきましたが、初回の内臓状態よりも良くなっているのは明らかです。
Nさんは安心していたのですが、今は油断してしまうのが一番良くないので、少しずつ使っていくように指導。(サポーターなしで)
次回も最短でこれる11日後に予約されました。
4回目の施術 初回より21日後
「パソコンの仕事もしてますが、楽です」とNさん。
状態を見ても8〜9割回復しているように判断しました。
あと2、3回で卒業できそうだと伝えると喜ばれていました。
今回も内臓調整を軸に。
次回も調子よければ、さらに施術間隔をあけてみてどうか確認することに話し合いました。
次回は17日後に予約されました。
5回目の施術 初回より38日後
「今日まで2週間以上あきましたけど、大丈夫でした!」とNさん。
状態をチェックしてもやはり良いまま。
だいぶん内臓も、全体の血流も良い状態をキープできています。
次回は15日後に来てもらい状態をチェックし、問題なければ終了して感想を頂くお話をしました。
6回目の施術 初回より53日後
前回の後も、仕事も普段の生活も問題はなく楽な様子でした。
今回チェックしても状態は良く、施術を一旦終了することにNさんと話をして決めました。
ただ、Nさんは1ヶ月に一回は全身の調整をして、より良い体の状態で毎日を安心して過ごしたい、症状をまた出さないように予防しておきたいとのことだったので、月一ペースで来院することになりました。
最後にインタビューを頂き、終了しました。
総括
今回のNさんは「腱鞘炎」で、週3回三ヶ月通院したけど何をしてても痛みが伴う状態で困る。
そんな悩みを解消するために来院されました。
パソコン業務を一日するので、ある程度仕方ないのかなと心の奥では思われていたそうですが、6回でキッチリ改善して卒業するまでもっていけました。
初診時に検査すると、肝臓と脾臓の疲労が強く、全体の体のバランスが崩れていて血流が弱い状態でした。
症状としては、
- 手首を曲げる際に痛む
- 親指を立てる(サムアップ)と痛む
- 親指を中に入れて握ると痛む
これらがNさんの痛みを再現する動きですが、
肝臓と脾臓を調整するだけでも上記の問題が楽になりました。
週3回、3ヶ月整骨院に通われて、
でんき、置き針、マッサージを受けられていたそうなので、患部にはそれほど問題ないと踏んでいました。
そこに問題があれば、もう改善しているはずだからです。
10→5で止まっていたということは、後の5が内臓疲労の問題で症状が改善していなかったように思います。
結果的には2回の施術で10→1になり、6回で終了することができました。
仕事でマウスやキーボードをしても以前のように悪化することもなく、お箸もちゃんと痛みなく持て、生活に不安がなくなったのでNさんは喜ばれていたので良かったです。
腱鞘炎は、手の使い方が大事ですので、普段何気なく手を使っている動作や所作に問題があって痛みが出ることもあります。
今回Nさんにも手の使い方で必要以上に腱に負担がかかっていることがありましたので、修正するように指導しましたが、些細なことでも変えることで負担がグッと減り、改善が早くなります。
Nさんのように腱鞘炎で、数ヶ月しっかり治療院に通っても改善がみられない方は、内臓の調整が必要かもしれません。
この記事をみて、「もしかして私も…」と思われたなら一度ご相談ください。きっとNさんのように、不安で不便な毎日から脱却して、手が楽で当たり前の毎日に変わりますよ。
川上健史郎