本町の整体なら「Rinato鍼灸整骨院(リナト)」

M.K 様

女性

◆お住まいの地域:兵庫県宝塚市

◆ご年齢:35歳

◆お仕事:印刷業

◆お悩みの症状:腱鞘炎

 

M.K 様が当院に来院された経緯

「一年前から腱鞘炎で…」 Kさんは印刷業。機械に向かって日々お仕事をする中で、力を入れてレバーを操作して手を使いすぎる環境。
一年前、朝起きると急に右の手首が痛くなり、一ヶ月ほどたっても痛みが変わらず、整形外科へ。「腱鞘炎」と診断され、薬を処方されるも変わらず、注射を打つことに。しばらく落ち着いていたが、また痛くなり、再度病院へ行くと手術を勧められたそう。
何をしても痛く、特にペンを使うこと、お化粧をすること、料理、仕事、、すべてに支障がでている中、手術だけは嫌だからと当院をネットで見つけて来院されました。

 

初回カウンセリングの様子

院長:

Kさんはじめまして、担当する川上といいます。
右手の腱鞘炎でお困りということですが、一年も前からなんですね。
これまでの経緯をお話いただけますか?
 

M.K さん:

はい、印刷業でもともと手を使う仕事で、機械を操作しています。一年前に朝起きたら急に右手が痛くなってました。
シップやサポーターをして仕事は休めないのでいってましたが、結局痛みが引かず整形外科にいきました。腱鞘炎と診断されて、薬を出されて毎日飲んでいました。その後1ヶ月しても痛みが引かなかったので、注射を打ち、その後はしばらく引いていたがまた痛みがでてきました。
また病院にいったのですが、注射を何度も打つと腱が弱るし、手術したほうがいいと言われたのですが、私としては手術はしたくないんです。注射も痛いししたくないのが正直な気持ちですし、手術せずに治せたらと思って調べていたらこちらで腱鞘炎に対応していると出てきたのでお願いしたいと思ってきました。

 

院長:

そうだったんですか、詳しくありがとうございます。
一年前からで、大変でしたね。確かに注射も痛いし、手術はなるべく避けたいですよね。
Kさん今はどんなときに右手が痛みますか?

M.K さん:

 
今は何をしても痛いです。
ペンを持つこと、化粧するのも痛くて辛いです。特に朝一番が痛くて。
仕事ももちろん支障がでてます、サポーターはしてはいますが、、。
手首を動かすこと全般痛いですし、親指を曲げ伸ばししても痛みます。

 

院長:

そうですか、何しても痛くて、朝一番が特に痛いということですね。
お仕事は休めないとのことなので、負担はかかりながらになりますが改善していくようにしていきましょう。
では、今のKさんの状態を検査して、どうしていけば腱鞘炎が改善するかみていきますね。
 

 

検査の結果

検査を行っていくと身体の捻れと肝臓・すい臓に反応。

具体的には…

右の骨盤の捻れ

腰椎と胸椎(腰~背中の背骨)の柔軟性低下

頚椎(首の骨)の前彎減少と屈曲制限

左肩関節の捻れ

肝臓とすい臓疲労による内臓下垂

腱鞘炎の原因が「身体の捻れと肝臓・すい臓疲労による循環低下」にあったことが判明

施術でこれを改善していくことになりました。
身体の捻れと肝臓・すい臓疲労が結果的に血液循環を低下させて、腱鞘炎が起こっている右手の組織の修復が上手くいっていない状態です。
施術期間としては1年ほどで手術対象といわれている症状なので、3ヶ月程度はみてもらうようお伝えしました。
症状としては5,6回を目途にみてもらえれば仕事しながらでもある程度楽になってくると予測。

施術

初回の施術

初回は、血液循環を引き上げるための調整をおこないました。
脳のリンパ液、内臓、頚椎、胸椎、腰椎、骨盤といったところを中心に施術をすすめます。
施術後は、少し手を動かした際の痛みが軽減したかな?とKさんが感じる状態でした。
背骨の柔軟性や身体の捻れによる肩関節や首の関節可動域は広がっています。これは血流が引きあがった証拠です。
初回はここで終了。
身体のクセとして右足を組むことがわかったので、その改善と甘い物(糖質)過剰による内臓疲労がみられたので、控えるように指導して、次回は仕事の都合上一週間後が最短で来れるとのことなので、予約して帰られました。
 
 

2回目の施術 初回より7日後

初回より、7日後に2回目の施術になりました。
間があいたので、当然身体は前回の施術前に近い状態になっていました。
前回からどうだったのかお話を聞くと、「なぜかわからないですけど、痛くないと感じる日もありました」とのこと。
当然痛みがある日の方が多いですが、「なぜかわからない」とKさんは不思議がられていました。施術で右手を触っていなかったからでしょう。
お伝えしていた、足組み中止と甘い物(糖質)を控えることはきっちり守ってくれていたようです。
まだ、ペンと化粧、仕事は特に気になる様子。
施術は前回同様にすすめました。施術後は可動域の改善がみられます。
次回も一週間後しか来れないため、再度生活指導をきっちり守ることをお伝えして、予約をとり帰られました。
 

3回目の施術 初回より14日後

前回から一週間後、施術前にお話と身体のチェックから入ります。
字が書きやすくなりました!ペンも化粧もやりやすくなってます!」と笑顔のKさん。
想像以上に回復が早く、僕の方が驚きました。お伝えした生活指導は「かなりまじめに守ってます。」とのこと。それが良い結果につながっているようです。
施術は1,2回目と同様。身体の捻れと内臓疲労の調整を軸にすすめます。
今回から手首や手のひらの関節の調整も同時にすすめました。1,2回目は動かすと痛みが出ていたのですが、今回はそうではなかったため調整に入ります。
次回も一週間後に予約して帰られました。今回で土台は整ってきた状況です。血液が流れやすいKさんのカラダに安定してきはじめたとお伝えして終了。

 

4回目の施術 21日後

施術前のチェックとお話から。
仕事もこなしている中、「前回と同じくらいの状態でマシなまま生活できてます」とのこと。
サポーターはしつつも、仕事はこなせている様子。ペンや化粧はだいぶ楽にできているようでした。
便秘があるとのことなので、今回は腸の調整を加えましたが、他は前回までと同様にすすめます。
骨盤の捻れや肩、首、背骨、内臓を軸に右手から右ひじにかけての関節調整も行いました。
次回は10日後が最短でこれるのでその日に予約して帰られました。

 

5回目の施術 初回より31日後

前回よりもさらにマシになってます。たまに仕事中右の腕にピリピリとするのはありますが、気になるのはそれくらいです」とKさん。
ピリピリ感はおそらく神経の影響なので、チェックしていくと右ひじの関節に問題がありました。仕事をする上でなるべく右手首に負担をかけまいと無意識でしているので補正としてひじに負担がかかっているようです。
その調整を加えつつ、内臓や背骨の調整、右手の関節調整をおこないました。
次回は4日後に来れるので、その日に予約して帰られました。

6回目の施術 初回より35日後

状態は良好。前回の右腕のピリピリはどうか?お聞きしたところ、、
「だいじょうぶになりました。」とのことでした。
チェックすると右ひじの詰まりがとれていたので、良い状態で安定していました。
施術は前回までのようにすすめます。それに加え、手の使い方についてお伝えしていきました。
手首の捻る際の注意点、物の持ち方、ふすまの開け方、、、など日常生活でもより負担を減らす方法をお伝えして、症状が出にくいようにすることを指導。
手首の動きも良いので、ストレッチもここで指導しました。
「ストレッチは痛いくらいのほうが効くんですよね?」とKさん。そう思っている方は非常に多いですが、実はそれは逆効果になります。少し伸びてるなと感じる程度でないて痛めてしまうのです。
それに、今までストレッチをお伝えしなかったのは、したほうが良い段階ではなかったからです。段階を踏まえてやらないといけないことをお話して今回を終了。
次回は一週間後に予約して帰られました。

 

7回目の施術 初回より42日後

施術前のお話と検査。
痛みもほぼないですし、朝痛かったのも気になってないです。化粧もペンもできるし仕事もだいじょうぶです、良かったです!」とKさん。
もう安心して過ごせているようでした。
施術は同様にすすめ、ストレッチをできてるか再確認。やり方の再指導だけさせてもらいました。
引き続き、足組みや甘い物は控えている様子。「もう痛くなりたくないから続けられます」と話されてました。
今後は施術間隔をあけつつ様子をみて、良いままなら卒業してもらう方向にお話をKさんとしました。

 

11回目の施術 初回より3ヵ月後

7回目の後、2週間ほどの間隔で様子をみながら施術にきてもらいました。
仕事をしつつどうか?カラダのチェック、施術→仕事→チェック、施術、、
といった感じで今回の11回目になります。
その間のKさんの腱鞘炎の状態は安定したままで、痛みなくペンや化粧、仕事をこなせていて朝一番の辛かった痛みも気にならないとのことでした。
右前腕のハリが僕がみて気になったくらいで、本人さんに指摘するとそれは感じていた様子。ストレッチを再指導して、仕事の合間と終わった後に継続しておくように指示だけさせてもらい、施術終了しました。
仕事も忙しいようですが、指導した内容を守ってもらっていればまた症状がでることはないとお伝えして卒業されました。

 

総括

今回のKさんは1年前前からの右手腱鞘炎でお悩みでした。右手親指側に症状があり「ドケルバン病」と診断をうけていました。
お薬→ステロイド注射→手術をすすめられる。
といった流れをたどり、手術だけはイヤだという思いで当院に来院されました。
初診でみさせてもらうと、確かに患部に腫れ感や赤みがみられ、熱感も少しありました。親指を上げ下げするだけで痛み、手首を上下左右に振るのも痛む状況。その上仕事も休めないので、手術をすすめられてもおかしくないかなと思うくらいでした。
ステロイド注射は即効性があって、効いたようでしたが、しばらくしてまた痛みがでたKさん。ステロイド注射は即効性が高いのですが、何度も打つと腱が脆弱化するともいわれています。そのため手術をすすめられたはずです。
当院では薬をつかったり注射をしたりはできないので、即効性はでにくい症状ではありましたが、検査をしていくと、カラダの捻れと内臓疲労が顕著にみられました。
手術なしで、仕事しながら改善していくにはここを調整して、Kさんの血液循環を引き上げることがまず大事でした。右手の腱鞘炎の部分に血流がしっかり流れ、損傷している組織に栄養(酸素)をおくることが改善には必要と判断。あとは、右手を一年ほどかばって、ひじなどの他の関節で補正して動きが固くなっていることも問題でした。
無意識でかばっていくことで、各関節にねじれが生じ、血液循環もどんどん低下していってるために、悪化していってたのだろうと予測できます。そのため、そのねじれをとること、内臓の疲労をとること、補正していた関節の固さをとることを軸に、生活指導をきっちり守ってもらうことで改善にもっていく計画をたてました。
仕事しつつ、手術をすすめられている腱鞘炎なので、最低でも3ヶ月はかかるだろうし、5,6回で少し楽な実感をもってもらえると予測していましたが、想像以上に早く改善してくれました。
「3回目くらいでだいぶ楽な感じがした」とKさんが施術の感想文に書いてくれていましたが、正直予測はしていませんでした。こちらの指導した内容をきっちりと守ってくれて施術をすすめられたのが良かったと思います。
完治までは3ヶ月は期間をみてもらって間隔をあけつつ来院してもらいましたが、腱鞘炎の症状は手の使い方を変えて生活することが非常に大事かと考えています。ドアノブの捻り方や物の持ち方、ふすまの開け方などなど、、ちょっとした普段の使い方を修正するだけでも、回復スピードも早くなりますし、予防にもなります。ストレッチも大事ですが、どっちかというと「カラダ、手首の使い方」の方が重要なんですね。
睡眠時間を増やすなどといったところも当然大事にはなりますが、普段いかにカラダに余計な負担をかけないか。これを意識して生活することはKさんにはしっかり説明させてもらい、実行して頂きました。
どんな症状でもですが、施術だけではなく普段の生活習慣を見直すことも施術になります。
Kさんのように腱鞘炎で困り、手術をすすめられたけど、何とか他の手立てがあればと探していればぜひ一度ご相談いただければと思います。カラダが改善しやすい状況へサポートさせて頂きますので。
川上健史郎

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