A様
◆お住まいの地域:大阪市
◆ご年齢:59歳
◆お仕事:会社員
◆お悩みの症状:脊柱管狭窄症
A様が当院に来院された経緯
会社員のAさん。
3年ほど前から、腰痛を感じ始め、病院で精密検査をすることに。
結果、脊柱管狭窄症と診断され、薬、牽引治療、電気治療を継続して行うも変化が出なかったとのこと。
左臀部の内側がピンポイントに痛い。長く立っていると痛い。常に重痛い。立ち上がりがしんどい。下半身がピリピリすることが定期的にある。
そんな症状を毎日抱えていました。このままでは一生このままだったり、余計に悪化していくのでは?という不安もあり、根本的に治したいという想いで当院に来られたそうです。
初回カウンセリングの様子
院長:
Aさん初めまして、担当する川上です。宜しくお願いします。
Aさんは脊柱管狭窄症で困っているとのことですが、詳しくお話いただけますか?
Aさん:
はい、ここ3年ほど前からなんですが、腰痛が気になり始めました。
ほっておいても良くなりそうにもなかったので、病院で細かく検査をしてもらったら「脊柱管狭窄症」と診断されました。
そこからは、通院して電気治療と腰の牽引と薬で治療し続けて来ましたが、変化はありませんでした。
このままでは、ずっと変わらないのかなと不安ですし、もっと酷くならないかと心配で、、。そこで根本的に治したいと思ってパソコンで調べていたら、こちらが出て来たので来させてもらったんです。
院長:
なるほど、脊柱管狭窄症と診断されたんですね。
治療もし続けても変化がないのは、不安になって当然だと思います。
症状はどんな感じで、どんなことに困っているんですか?
Aさん:
症状はずっと3年前から腰が痛いんですけど、
長く立っているとまず痛みます。だいたい一時間ほどでしょうか。
それに常に重い痛みがあります。
立ち上がりもだいたい痛みが伴いますし、足がピリピリすることもあります。
特にピンポイントで痛みが気になるのは、左のお尻の内側です。
どうにかなりますかね?運動不足かと思ってカーブスには2ヶ月前に通い始めたんですが。。
院長:
わかりました、ありがとうございます。
運動にも通い始めたんですね。
なんとか一日でも早く良くなるようにしましょう。
では、今の状態をチェックしていきますので、立ち上がりましょう。
検査の結果
検査の結果、、、
- 左股関節
- 姿勢(カラダの使い方)
- 肝臓疲労
これらに反応。
脊柱管狭窄症の症状が引かない原因が「左股関節、姿勢、肝臓疲労」にありました。
それらを、Aさんに一つ一つお伝えして施術計画をお伝えしました。
特に大事なのが肝臓疲労を取り除くことです。
肝臓は全身の血液の三分の一が流れている臓器。
病気ではないですが、東洋医学のみかたでは疲労している状況です。そのため、全身の血流が弱り、日々寝ても疲労が回復しない身体になっているんですね。
お話を聞くと、甘いものの摂取量がかなり多い様子。
砂糖が肝臓を疲労させている要因になっていました。
そして、左の股関節に問題がありました。
それらの問題があることによって姿勢が崩れ、カラダの使い方もバランスが崩れていました。
この状況だと症状は改善しなくて当然という状況。
腰を牽引、電気をし続けても改善しない理由はここです。
そういうカラダでした。
まずは、この問題点を調整していくことで経過をみながら施術の間隔や処置を変えていくことにしましょうとお話して初回の施術に入りました。
症状改善には目安として期間として3ヶ月ほどみてもらいます。
施術
初回の施術
初回は、全身の血流と気の流れ、内臓の調整を軸に行います。
そうすることで、内臓の機能が引き上がり、腰の背骨周囲の血流が良くなります。
施術後は全体のバランスも良くなり、この状態をキープするために施術間隔を最初はなるべくつめて来るように指導。
次回は最短でこれる3日後に予約して帰られました。
お砂糖、甘いもの、お菓子は極力控えるようにすることだけ守ってもらいます。
2回目の施術 初回より3日後
前回から3日後、施術前にカラダのチェックから。
「全体的にじわっと痛みがありますが、ピンポイントでお尻が痛かったのはマシです」とAさん。
左股関節の動きは初回の施術前よりは良い状態です。ただ、もちろん初回施術後よりは良くありません。
施術は内臓と左股関節を軸に引き続き行いました。
次回は最短でこれる3日後に予約して帰られました。
3回目の施術 初回より6日後
今回は脳脊髄液の調整と、腰の背骨、内臓、頚椎の調整を行う。
症状は「腰全体が重いがピンポイントの痛みはマシ」とのこと。
関節の可動域は全体的に良くなっています。
次回は4日後に来院されます。
4回目の施術 初回より10日後
「少し腰は重いですが、だいぶマシです。以前の感じとは変わって来ているのがわかります」とAさん。
今回も前回同様に、股関節、内臓、背骨を軸に調整。
次回は3日後に来院予定です。
5回目の施術 初回より13日後
「左のお尻の痛みはあるのはあるんですが、マシですし、それより右足のピリピリ感がほとんど出なくなりました」とAさん。
脊柱の柔軟性も出て来て、血流も安定して来たので症状も軽減して来ているようです。
狭窄症の方は脊柱の血液循環を良くすることが一つの改善への基準となりますので、順調に施術も進んでいます。
バランスも良くなり、姿勢の崩れも軽減。本人さんも姿勢が良くなってるように感じている様子。
10回目の施術 初回より62日後
初回から約2ヶ月。
途中立ち仕事が多い週には痛みが少し出ていましたが、当初よりはだいぶマシだったとのこと。
夕方にしんどくなるのも少なくなり、立ち上がりに痛みを感じていたのもほとんど無い様子。
13回目の施術 初回より3ヶ月
初回より3ヶ月が経ちました。
「一週間仕事しても痛く無いし、痛みを忘れて生活している感じです!」と笑顔のAさん。
ここ1ヶ月はほとんど症状も無く、体を安定させるために施術をしていましたが、ほとんど世間話をしていました。Aさんもカラダの不安など、質問もほとんどなく、安心して楽しく施術を受けられているようでした。
今回で3ヶ月たち、カラダも変化して安定し、不安も無い状態ですので終了。
最後に顔は恥ずかしいからと、写真はありませんが、感想文だけ頂きました。
総括
今回のAさんは脊柱管狭窄症と診断されて、長い間薬、電気、腰の牽引治療を受けられていました。それでも、変化が見られず不安になり、当院に来られました。
脊柱管狭窄症は悪化すると手術も検討される疾患です。
そういった不安も奥底にはあったようで、初診の際は本当に改善するのか?という気持ちが強かったそうです。
カラダをチェックしていくと、左股関節、内臓、姿勢(カラダの使い方)に問題が見られました。
その問題点を調整していくことと、砂糖を控えること、普段のカラダの使い方(座り方、物の持ち方、歩くときの注意点、姿勢でのポイントなど)を細かく指導させてもらうことで、Aさんの血流が引き上がり、症状が改善される計画です。
Aさんはお伝えしたことをしっかり守ってくれて、施術の効果が最大限に生かすことが出ました。それが、3ヶ月で狭窄症改善と、先の不安をなくすことに繋がったと思います。
脊柱管狭窄症は簡単な疾患ではありませんが、背骨の血流がしっかり流れるカラダに変えていけば、案外Aさんのように良くなったりするものです。
ずーっと治療を受けていて、改善しないと不安になって当然だと思いますが、他の視点から調整を加えることでガラッと変わることもあります。
もしあなたもAさんと同じように脊柱管狭窄症と診断されて、長年症状で苦しんでいて、如何にもこうにもいかんな、、、と諦めかけているなら一度ご相談ください。
きっと力になれると思います。
川上健史郎