上田 様
◆お住まいの地域:兵庫県
◆ご年齢:58歳
◆お仕事:教員
◆お悩みの症状:めまい,ふらつき
上田 様が当院に来院された経緯
ここ数年めまいとふらつきで悩んでいた上田さん。病院でMRI検査をしても異常はみられない。耳鼻科での検査上も怖い病気などの可能性もなし。
ただ、左右を向く、振り返るなどで頭を動かすとふらーっとして倒れたりすることが頻繁にありました。
本人さんは20年前のむちうちの影響でおこっているように感じているとのこと。
そんな中、インターネットで調べて当院に来院されました。
初回カウンセリングの様子
院長:
上田さんはじめまして、担当する川上といいます。よろしくお願いします。
めまいと、ふらつきでお困りとお聞きしていますが、どのような状態かお話頂けますか?
上田 さん:
はい、首をふるだけでふらーっとして倒れることが頻繁にあります。電車のホームでなったこともあって、本当に怖いんです。病院でMRIや耳鼻科で検査をしても異常は特になしでした。お薬をのんだり、マッサージにいったりしていましたが、何年も症状がでていて治らないままなんです。
院長:
そうでしたか、それは怖いですね。
何かきっかけはありましたか?
上田 さん:
そうですね、きっかけといえば20年前にむちうちになったんですが、それが影響しているのかなと思いますが、他にはあまり思い当たりません。教職をしているのでストレスなどもありますし、親をみたりなども負担はかかっているかもしれませんが、、。
今後は退職してドッグトレーナーをする目標をたてているので、そこに向けて治したいんです。
院長:
そうでしたか、大変でしたね。
ドッグトレーナーですか、そうなるともちろんめまいやふらつきがあると仕事に支障がでますよね、何とか改善してその目標へ向かってやっていきましょう。
では、今から検査をしていきますね。
検査の結果
検査を行っていくと、、
・頚椎の問題
・頭蓋骨の問題
・内臓疲労
これらが反応。
めまい、ふらつきの原因が「頚椎、頭蓋骨、内臓疲労」にあったことが判明
施術でこれを改善していくことになりました。
頚椎に関しては、上部頚椎のつまりが顕著。
頭蓋骨に関しては、側頭骨、蝶形骨、前頭骨。
内臓疲労に関しては特に肝臓疲労が顕著。
これらの影響で、脳の底に栄養がいきにくくなっていることが症状をひきおこしていると説明。
期間は最低3ヶ月ほど。施術ペースは週2、最低週1が改善へ身体を変えていくのに必要とお伝えしてから施術をすすめていくことになりました。
施術
初回の施術
初回は、身体の土台作りのため、頚椎、頭蓋骨、肝疲労の調整を軸にすすめていきました。
施術後は身体の軽さを実感されていた様子。
生活指導としては、砂糖の摂取を控えること。お水をこまめに飲む。睡眠時間を1時間ほど増やすこと。
この3つだけしてもらうようにお伝えしました。
次回は2日後に予約して帰られました。
2回目の施術 初回より2日後
今回も前回と同様に施術をすすめる計画。
前回の施術1回ではめまい、ふらつきに変化がでることは稀ですが、
「首をふってもめまいとふらつきがマシでした」と上田さん。
想像していませんでしたが、変化がわりと出てくれていました。
ただ、朝しゃがんで立ち上がるときにふらっとしたとのこと。
まだ当然安定はしていないので、一喜一憂せずに安定するように油断せず調整していきましょうとお伝えし、今回を終了。
次回も土台安定のために最短できてもらうよう指導。
翌日に予約して帰られました。
3回目の施術 初回より3日後
今回も土台作りの調整を行います。肝臓、頚椎、頭蓋骨調整をメインに、肩周りや上腕、下半身の静脈の還流調整をしました。
「めまい、ふらつきの感覚はマシなまま続いています。」と上田さん。しゃがみこんで立ち上がる際のふらつきも今朝はなかった様子。症状がでる頻度が減っている。
このまま安定させていくのに、施術ペースは週2回ほどで来院指導。
引き続き、睡眠や砂糖、水分の生活指導は守ってもらいます。
6回目の施術 初回より13日後
今回で6回目、
首を振ったときのふらつきは、波がある状態が続いていました。
4回目の際は楽。5回目の時は気になっている状態。
仕事で緊張することがあるとふらつきがでやすい様子。
スッキリした一日を日々。という状態まではもちろんまだ時間はかかります。
調整は土台に加え、手の指や足の関節のつまりの調整も行いました。
8回目の施術 初回より33日後
ふらつきは当初より、頻度が減っていき上田さん自身も不安が減って生活している状況。
当初の原因とお伝えした頚椎や頭蓋骨、肝臓の状態もよく、日々の生活もストレスがずいぶん減った様子でした。
次回まで家庭の事情で1ヶ月半は来ることができないようでしたが、生活指導だけ守ってもらえれば大きくj現状がくずれないことをお伝えして今回を終了。
次回は一ヶ月半後に予約して帰られました。
11回目の施術 初回より83日後
施術間隔が一ヶ月半あいたりしましたが、特にくずれることはありませんでした。
波はありつつ、症状の頻度も下がり、日常生活にはほとんど支障なく日々を過ごされていた様子。
今回も施術前にお話を聞きましたが、「どんどんよくなってます!」と笑顔でした。
ドッグトレーナーとしての活動準備もすすめている様子で、順調に計画もすすんでいるとのこと。
3ヶ月弱が経過し、状態も安定してこられていました。ここで施術を一旦終了しても大丈夫ですよとお伝えして、何かあればまた来院してもらうことになりました。
初回より半年後
初回より半年後。
時々メンテナンスに来られていましたが、ふらつきを主訴として訴えることはありませんでした。
疲労して疲れた際に少しポーっすることはあっても、以前のようなふらついて倒れることは一度も無く、安心されています。
調整も全身おこないますが、疲労がある程度で、当初の原因のヶ所は安定しています。
ドッグトレーナーの準備もしっかりすすめられ、楽しそうな日々を上田さんはおくられていました。
総括
今回の上田さんの主訴は原因不明といわれた「めまい、ふらつき」でした。
症状としては、振り返ったり、首を回す動作が入るとふらついて倒れてしまうこともあるものでした。
MRIや耳鼻科にて精密検査をするも異常は無く、長い間お薬やマッサージなどで対処されていた中来院されました。
検査をしていくと、問題があったのは頚椎上部(1、2)、頭蓋骨(側頭骨、蝶形骨、前頭骨)、肝臓疲労でした。
この問題点はMRIや耳鼻科の検査でみるところではありません。
それぞれ関節の硬さや内臓の張り、疲労がみられるため、その状況下では血流が弱い状態と判断。
施術はこれらの問題点を軸に3ヶ月を目途に計画立ててすすめていきました。
結果的に初回から変化を感じられていましたが、しっかり安定してめまいとふらつきを気にせず生活できるまでは3ヶ月かかり改善されました。
頻度も程度も少しずつ減少していき、調子の波はありつつ改善へスムースにもっていけたのも上田さんが生活指導させてもらったことをしっかり守ってくれたことにあります。
砂糖を控える、睡眠を1時間は増やす、お水をこまめにとる。そんなシンプルなことですが、上田さんにはとっても大事な要素でした。
施術プラス生活習慣を変えることが長年の症状を改善させるには特に大事です。
現在では、退職後の目標であったドッグトレーナーとして活動され日々充実した様子で、不安もなくクライアントさんのトレーニングをされています。
時々メンテナンスにきていただきますが、主訴がめまい・ふらつきであることはありません。
しっかり体質も改善されて安定されました。
めまい・ふらつきを持っている方は、精密検査をしても異常がみられず何年も悩みを抱えている方が実は少なくありません。
そんな状況でもし、今も悩んでいるなら上田さんのように改善してもらえる力になれるかもしれません。
何か手段を…と探していればぜひご相談くださいね。
川上健史郎